泉佐野市ふるさと納税で楽しむ全日本シニア強化合宿観戦記

今回は泉佐野市にふるさと納税をして参加できる全日本強化合宿公開練習に行ってきました。

プログラム曲や詳細は秘密厳守ざっくりした感想のみ可とのことなので、ニュース等による公開情報とざっくりした感想を書いていきます。

泉佐野市ふるさと納税プラン

そもそも、泉佐野市とフィギュアスケートにどんな関係があるのか?

泉佐野市にある関空アイスアリーナはナショナルトレーニングセンターに指定されており、日本の強化選手による合同合宿や練習が行われています。お金の動きはあまり理解できませんでしたが、合宿費用が高騰する中で、ふるさと納税制度を活用することで、日本スケート連盟等が負担する合宿費用の一部を賄うという試みのようです。

合宿費用の一部を観客が負担し、その代わりとして練習を見学するといった感じでしょうか。

既に私が参加した全日本シニア合宿の説明は見れなくなっていたので、全日本ジュニア合宿におけるふるさと納税の説明文章を以下に引用しておきます。

泉佐野市りんくうタウン内の関空アイスアリーナは、国内唯一のナショナルトレーニングセンター( 以下「NTC」という。 )のフィギュアスケート強化拠点として未来のメダリスト(フィギュアスケート選手)の練習拠点となっています。昨今、インバウンド需要の高まりや燃油価格の高騰により、選手をサポートするJSFの泉佐野市での宿泊費用の負担が大きくなっており、今後NTCでの強化合宿の実施継続が困難になりつつあります。来シーズンには冬季五輪を控えており、選手団にとって夏の合宿は非常に重要です。弊社としてもこれまで宿泊や食事の提供でサポートさせていただいておりますが、状況は悪くなるばかりであります。そこで、JSFと泉佐野市、弊社が協議し、ふるさと納税制度を活用して費用負担増の課題を克服することで、練習環境の維持・改善に努め、関空アイスアリーナでこれまで同様の練習や合宿等を実施していただき、フィギュアスケート選手のさらなるパフォーマンス向上が図られるよう3者が協力して支援することとなりました。

泉佐野市ふるさと納税寄附サイトさのちょく より引用

複数プランがありましたが、私が選んだのは最も安いふるさと納税2万円プラン。このプランでは、午後から始まる公開練習の見学と、隣接する温泉施設であるアクアイグ二スの入浴券がもらえます。もっと金額が上のプランだと、近隣ホテルの宿泊券、選手とのファンミーティングもついてきます。

そのほか、泉佐野市民の方はふるさと納税関係なく応募すれば参加が可能なようです。泉佐野市民はアリーナ席、ふるさと納税組はスタンド席へ。スタンド席はランダムで決められた座席に割り振られます。事前に希望の座席を選ぶことはできませんが、どの席からもリンク全体を見渡せるようになっています。

会場の雰囲気と短冊の願い事

会場内に入ると、短冊が吊るされていました。そういえば、7月7日は七夕です。合宿に参加している選手たちのお願いが書かれていました。願いごとはそれぞれ個性豊かで、見ているだけでも楽しい気持ちになりました。みんなの願いが叶うことを祈っています。でも、中田璃士くんが野球選手になることは困りますよ!!こればっかりは来世でお願いします。

ニコニコするようなお願いから、璃士くんの野球選手になるや、佐藤駿くんの車買いたいなど、面白系のお願いがあり、短冊を眺めているだけでも楽しめました。

寒暖差に注意

公開練習の観戦では、やはり寒い!という印象が強かったです。関空アイスアリーナは昨年のジュニアグランプリシリーズで行ったことがありましたが、リンク内は巨大冷蔵庫のよう。体感ですが、今まで行ったことのあるスケートリンクで一番寒かったです。

とはいえ、今回はアリーナ席ではなく、スタンド席だったのでまだましでした。持参したブランケットとジャケットでなんとかなりました。しかし、外は灼熱。35度に迫ろうかという気温の中、真冬の荷物を持っているという謎。

観戦中、寒暖差と脱水症状気味で体調が悪くなっていました。会場まで移動している時は灼熱の暑さで汗をかくんですが、会場に入ると極寒の寒さ。自分が脱水症状に陥っていることに気が付きにくいんですよね。かなり観戦にはタフな会場です。次回参加する際は、十分な水分補給と前日までの体調管理が重要だと感じました。

氷上での公開練習

公開練習では、まずは個人練習から始まりました。男女混合の2グループに分かれて、各選手が曲かけ練習をしたり、ジャンプを跳んだりしていました。先日開催されていたドリームオンアイスで見たプログラムも多かったですが、そうでないプログラムも多数ありました。

この人がこのプログラム!どうなるんだろうという感じで心躍りました。また、どの選手もかなりチャレンジングなジャンプを跳んでいました。詳細は語りませんが、結構良い感じになっている選手もおり、新しいシーズンのジャンプ構成が楽しみになりました。

シーズンインが早いジュニアの中田選手、島田選手、上薗選手の3人は、もう来月にはジュニアグランプリシリーズが始まります。そのため、もう完全に仕上がっているという印象でした。一方、シニアの選手はシーズンインがもう少し先なので、選手によって仕上がり具合はまちまちと言った印象を持ちました。

その中でも、鍵山優真選手の仕上がりの良さが際立っていました。初戦から300点越えしたいと話していましたが、おそらく今試合に出ても300点越え出来ると思います。謎に包まれていたフリースケーティングプログラムをフラメンコ(通称ゆまメンコ)であることを明かしましたが、どのようにしてプログラムが熟成されていくのか今から本当に楽しみです。

その他の選手で言うと、佐藤駿選手に覚醒の予感を感じました。天才的なジャンプはもちろんのこと、アイスダンスのオリンピック金メダリストであるギヨーム・シゼロンさんの個性的な振り付けで新しい魅力が引き出されつつあります。

カートとシズニーの演技指導

次に、カート・ブラウニングアリッサ・シズニーによる演技指導が行われました。ステップシークエンスをカート氏が事前に選んだ全く別の曲に合わせて滑るという練習が非常に興味深かったです(該当記事リンク)。即興で音に無理やり合わせて踊るので、選手は次の音がどんな音なのか考えながら滑る必要があり、難しいと思いました。

観客の立場からすると、同じステップシークエンスでも曲と緩急を変えるだけでここまで見え方が違うのか!と衝撃を受けました。プログラムの新しい魅せ方を見つける良い練習だと思います。

演技指導が終わると、ふるさと納税2万円プランの参加者はここで終了です。しかし、ふるさと納税15万円組はそのままファンミーティングがありました。ふるさと納税15万円できる人って年収が…と考えてしまいましたが、その分の価値はきっとあるのでしょう。私も次はファンミーティングまで参加したいものです。

アクアイグニスでリフレッシュ

寒暖差と外の暑さの影響で脱水症状っぽくなってしまいました。せっかく入浴券をいただいたということもあり、飲み物を十分に飲んで休んでから、アクアイグニスのお風呂へ行きました。お風呂自体はそこまで広くはないですし、種類もありませんが、海に開けた露天風呂があり眺めは素晴らしいです。

施設内のレストランでいただいたごはんもとてもおいしくて満足しました。

練習を見る楽しさ

今回の体験を通じて、やはり練習を見るのは楽しいと再認識しました。競技プログラムを見ることができるし、普段やらないような挑戦ジャンプも見られる。その瞬間はおおっ!となります。選手たちがわちゃわちゃしている姿も楽しいです。

会場で話していると、私以外の観客からもおおむね好評でした。フィギュアスケートファンには、練習を見たいという需要が一定数あるので、もっとこういう企画をやってほしいですね。今回のような合宿中の公開練習でも良いですし、競技会やアイスショーでの公開練習でも良いと思います。開場を早めても良いですし、公開練習用のチケットを販売しても良いと思います。確か、2013年の福岡グランプリファイナルは競技会用のチケットとは別に、練習観戦用のチケットがあったような…。

次回も楽しみに

予定はなかったですが、月末のジュニア合宿もかなり行きたくなってきています。来年のシニア合宿も企画してくれればもちろん行くので、またやってほしいなと心から思います。

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この記事を書いた人

ただのフィギュアスケートファン。フィギュアスケート現地観戦し始めて10年前後。現在も日本国内の大会・アイスショーに出没しています。
このブログでは現地観戦の感想、日々感じたことをのんびり書いています。

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