皆さん、こんにちは!
2023年グランプリシリーズ最終戦であるNHK杯に行ってきました!そこでの感動を皆さんと共有したいと思います。
会場関係諸々(備忘録)
会場内寒さ
大会開催期間中、すごく寒くなるという天気予報があったので心配していましたが、そうでもなく日差しが出ていて暖かい。後述しますが、今回私はアリーナ最前列に座っていました。しかし、会場内でそこまで寒さは感じませんでした。
あんまりRACTOB(旧なみはや)で極寒だと思ったことってない気がしますね。
ヒートテックを着用せずに、コート+ひざ掛けで問題なく対応できました。
トイレ壊れる
大会2日目にトイレが流れなくなるという大事件発生。会場近くのトイレに行ってくださいという衝撃の案内が。
スケオタとトイレは切っても切れない関係なので、これは大事件でした。
Twitterを見る限り、RACTOBドームではたまに起きるらしいですが、私は遭遇したのは初めてでした。
すぐに復旧したので良かったですが、全館のトイレが流れないということは選手にとっても大事件だったと思います。再発しなければ良いのですが…。
キッチンカー登場!
今回は珍しくキッチンカーが来ていました!
佐世保バーガーの車、ポテト・からあげの車、色々ある屋台の車と3台ほど来ており、休憩時間は憩いの場になりました。RACTOBドーム周辺は本当に何もないので、キッチンカーがまるでオアシスのように見えました。
お菓子配付
入場すると、カルビーのそら豆スナックが配られます。これが再入場時にももらえるんですよ!
3日間通い続けるとかなりの量になりましたが、配っているスタッフの「これを渡しきらんと帰れんのや…」という雰囲気に、毎回しっかりもらいました。豆?と思いましたが、結構美味しくてお勧めです!そして、座席にはロッテのビターチョコレートも!これはちょっと太りそうですね…。
そういえば、2022年NHK杯は北海道開催でしたが、北海道限定のポテトチップスが配られていたなと思い出しました。
演技感想
今回の座席
今回の私の座席について。今年どころか来年の運も含めてすべて使い果たしたと言っても過言ではない。
なんとアリーナ1列目最前列でした!選手たちが目の前にいるなんて、もう夢のようでした。
アリーナ1列目だと、選手たちが本当に目の前にいるんです。顔が小さくて、頭身のバランスが完璧。同じ人類とは思えないほどのスタイルでした。彼ら/彼女らが人類ならば、私は一体何なんだ?と自問自答を繰り返しながら選手らを見つめていました。
あと1列目だと足のスペースに余裕があるのが良いですね。2列目以降だと、スペースが狭いのでしんどい時がありますが、1列目だと伸ばし放題です。
鍵山優真
特に楽しみにしていた2選手のうち1人。鍵山優真選手です。
ショートプログラムでは、ついに彼の本来のジャンプ構成である4回転2本構成に。4Sも4T+3Tも軸が曲がりかけましたが、彼の「魔法の膝」で完璧に着氷を決めていました。どちらのジャンプも飛び上がりでヒヤリとしただけに、安心したやら、なんでそんなにきれいに降りれるの!?とびっくりしたやらでした。
スコアとしては105点を叩き出し、キスアンドクライではとても驚いていました。これぞ「びっくりゆまち」。とはいえ、オリンピックで108点を出していたので、まだまだ伸びしろはありそうです。
フリースケーティングの日は公式練習も見ることができました。ジャンプは全くミスする気配はなく、調子は良さそう。4Fも完璧に決めていました。ここでは、4Lzや4Loはやっていなかったので、実戦投入が近いのはどちらかというと4Fということなんでしょう。また、コストナーコーチが演技・表現面の担当ということもあり、演技面の指導をしていたことも印象的でした。試合直前はどうしても技術面(とくにジャンプ)の指導が中心になると思うので、その点も少し驚きました。
完璧だった公式練習とは打って変わり、フリースケーティングでは、6分間練習で3Aに少し苦戦していました。嫌なジャンプのパンクを2回ほど連続でしていたので、変なイメージが付かないことを祈りましたが、残念ながら本番でも2本目の3Aで転倒。しかし、決まったジャンプは本当に美しかった。特に4Sは、GOE+5しかつけようがないくらい。
西インカレで少し気になっていた、フリースケーティングの音量小さすぎ問題も改善されており、とくに後半ステップシークエンスは迫力満点の演技でした。
2020年の優勝に続いて2回目のNHK杯優勝!これで鍵山選手のグランプリシリーズの全戦績は5戦中4回優勝、1回3位となりました。フリースケーティングのキスアンドクライでも、優勝が決まってびっくり!自分に高速拍手していましたね。
アナスタシア・グバノワ
特に楽しみにしていた2選手のうちもう1人。ジョージアのアナスタシア・グバノワ選手です。
2019年ころから、彼女のNHK杯出場を祈願していましたが、今回ついに実現しました。素晴らしい!
グバノワさんについては、以下記事でもどんな選手かまとめていますので、NHK杯で気になった方は見てみてください。
ショートプログラムでは珍しいミスがありましたが、ずっと課題だったスピンの改善が見られました。フリースケーティングも心配していましたが、演技前に腕をぐるんぐるん回しているのを見て「あ、なんか今日は大丈夫そう」と感じたのを覚えています。
その予感通りフリースケーティングは良い演技でした。今回ジャンプの難易度を上げてきましたね。もともと3Fと3Tを2回ずつ跳ぶ構成でしたが、3Lzと3Fを2回跳ぶ構成に変わりました。もともとは3Lz+3Tを前半、3F+3Tを後半に跳んでいましたが、ここを前半に3F+3T、後半に3Lz+2A+SEQにすることで、単独の3Lzと3Fを各1本ずつ入れられるようになりました。単純に3Tが3Lzになったので、基礎点も約2点アップしています。
彼女は後半になると少し体力切れが出てしまうんですが、セカンド3Tを1回にした方が体力切れの影響が少なく合っているように感じます。ほぼクリーンに揃えました。また、ステップは久しぶりに彼女らしい実施が見られました。(とはいえ、私は彼女がもっとできることを知っていますよ!!!)
一方で、ショートプログラムで良くなっていたスピンは、フリースケーティングではあまり良くなかったですね。全要素をまとめるということはまだ少し難しいのかな?という印象でした。スケーティングも、もう少し伸びやかに滑ってほしかった。とはいえ、ここ数戦状態を落としていた中で、今できることはやり切ったと思います。おそらく次戦となるヨーロッパ選手権につながる良い演技でした。2連覇に期待!
宇野昌磨
今回はジャンプがかなり厳しく見られており、宇野選手のクリーンに決まったように見えたジャンプに複数qマークがついてしまいました。宇野選手に限らず、全選手詰まったように見えたジャンプは全部何らかの回転不足をつけられたという印象です。これまでのジャッジ傾向とは全く異なる判定に戸惑いましたが、演技としては非常に良かったと思います。
とくに、フリースケーティングが良いですね。後半の「鏡の中の鏡」はカミラ・ワリエワが以前滑っていたイメージが強く、静かなまま演技を終えることに違和感がありましたが、現地で静けさの中で見ることで完成するプログラムだなと感じました。テレビや動画で見ているだけでは、このプログラムの良さをすべて味わい尽くすことはできないかもしれません。
後半の4Tがパンクした後、「(リカバリー4T)やりそう~」と思って見ていましたが、思惑通りリカバリー4Tに挑戦。そして着氷させたのはさすがですね。7本目のジャンプに4Tって若手ならまだ理解できるんですが、ベテランがやるジャンプじゃないんですよ(見た目は若手ですが)。
今回ショートプログラム2位、フリースケーティング1位で追い上げましたが、惜しくも準優勝でした。グランプリファイナル進出も決まりましたし、本人がやりたいと思う演技をこれからも追求してほしいですね!
青木祐奈
なんといっても、今大会最も良かった選手の一人が青木選手でしょう。全日本ノービスチャンピオンですが、大学4年生のシーズンでついにグランプリシリーズ初出場をつかみました。そして、演技も非常に良かった。本当に今が一番素敵だと思います。
青木選手はとくにショートプログラムの”Young and Beautiful”を楽しみにしていました。以下記事でも書きましたが、このプログラムは彼女自身なのではないか?と感じるんですよね。
ショートプログラムでは彼女の代名詞である3Lz+3Loに着氷。フリースケーティングも演技をまとめきりました。タイミングが悪かったのは、今大会が異常なくらいジャンプの回転をしっかり見ていたという点ですね。今大会でなければ、来シーズンのグランプリシリーズにつながるシーズンベストが出せていたことでしょう。
本当に今が一番ジャンプも良く、表現面も良くなっているように感じました。年末の全日本選手権で来シーズンにつながる結果であれば現役続行もと話をしており、来シーズンの現役続行を望まずにはいれません。一方で、現役生活を続行するということは、それ以外の人生を止めることでもあるので、彼女自身納得して結論を出してほしいと思います。
試合後のお話
エキシビション
NHK杯のエキシビションは開演時間の少し前からトークショーが始まるんですよね。ほぼ毎年行っているのに、今回も忘れてギリギリに到着してしまいました。また、開場してすぐであればエキシビションの練習も見れたらしいので、ここも失敗したポイントです。
ところで、私は楽しい感じのエキシビション(何かになりきって面白おかしく演技する~みたいなやつ)があんまり好きではありませんでした。「止まらずに滑って!」と思ってしまうからです。ただ、今回のエキシビションを見ていて、こういう楽し感じのエキシビションは現地だと結構楽しいんだ!ということに気が付けました。グバノワさんのバービーも動画で見ている感じだとそこまで…と思っていましたが、現地だと結構楽しめて良いプログラムでした。
エキシビション周回後の出来事
エキシビションが終わり、スケーターたちがリンクを周回しているとき、私は鍵山さんとグバノワさんのバナーを代わる代わる持って手を振っていました。鍵山さんは国内大会でも応援できるので、どちらかというと今回はグバノワさんメインで「ナースチャ!(アナスタシアの愛称)」と叫んでいました。
周回が終わるタイミングで改めて「ナースチャ!ナースチャ!」と叫ぶと、ちょうど手持ち無沙汰になったグバノワさんに私の声が届いたらしく、なんと私のところにグバノワさんがやってきた!!!
10年来の最推しの一人を目の前にしてほとんど言葉が出てこない。ロシア語でとりあえず、あなたのスケートが好きなんだということを伝えた記憶がある。ただ、そこから何をすれば良いかわからなくなりわたわたする。
そうすると、周囲から「サイン!サイン!」と声がかかり、グバノワさんにサインペンが渡される。 グバノワさんはリンクを机にして、私のグバナー(グバノワバナー)にこう書いた。”Gubanchick”と。いや、インスタのアカウント名やんけと一瞬思ったが、書き終えてすぐグバノワさんは集合写真撮影に行ってしまう。私は大声で”Спасибо Большое”(=Thank you very much)と叫んだ。
グバノワさんが少し遅れて集合に合流し、その後大会優勝者メンバーがその集団に加わったことにより、奇跡的にゆまグバが並んで写真に写ることになった。これを「ひろちRACTOBの奇跡」という(言わない)。
いつ推しが目の前に現れても対応できるよう、シミュレーションをせねばならぬと再認識された奇跡のような出来事でした。
グバノワさんありがとう!家宝にするから、また日本に来てね!
翌日のサプライズ婚約発表
エキシビションでグバノワさんからサインをもらったことがハイライトかと思えば、そうではない。ハイライトはエキシビションの翌日でした。
グバノワさんに「昨日サインありがとう!」ってメッセージ送ろう~と思ってインスタを開くと、「私は今花嫁になったの!」という衝撃的な単語と、花嫁という言葉に全く似つかわしくない「がんこ寿司」が背景に写る写真。そして、地名はOsaka Castle
さすがスーパースター。スーパークレイジーガール。道明寺司がいたら「おもしれー女」ってつぶやくところ。
まあ本人が幸せならオールオッケー。彼女は今までいろいろあったけど、ジョージアに代表国変更してから本当にすべてが良い方向に回っていてうれしい!!!
お幸せに!
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