鍵山優真はフリーザなのか?~ノーミスシミュレーション~

2023年全日本選手権の予選である東京選手権が終了しました。

シニア男子で優勝した鍵山優真選手はまだまだジャンプ構成を上げていないのにも関わらず、フリースケーティング194.95点というハイスコアをたたき出し、合計284.75点で優勝しました。

ジャッジが異なる、採点傾向が異なるので単純比較することはできませんが、2023年世界選手権に当てはめると、フリースケーティング3位相当、総合4位相当のスコアとなります。

一方で、まだまだジャンプ構成を上げる余地を残していることから、「一体どこまで点数出せるんだ…?」という声(疑いの声ではない。)が私の中で上がっています。理論上何点出せるんだ?という点を検討していきます。

目次

鍵山優真フリーザ説

皆様、フリーザはご存知でしょうか?

【こおり・ひこう】タイプの伝説の鳥ポケモンでもなく(それはフリーザー)、箱根駅伝の復路7区の二宮地点で騒いでいる集団でもなく(それは半分正解)、アニメ「ドラゴンボール」に登場する宇宙最強と言われた宇宙人です。ドラゴンボールの主役である孫悟空と激闘を繰り広げたキャラとして、また理想の上司として(?)非常に人気が高いキャラクターです。

そんなフリーザですが、複数変身することができ、変身するたびに強さが増していくキャラクターとして有名です。

鍵山優真選手は昨シーズン怪我で、シーズンほぼ全休していました。怪我からの復帰戦なので、東京選手権の時点では本来彼ができるジャンプ構成からかなり構成を落として(簡単にして)試合に臨んでいます。

鍵山選手はまだまだジャンプ構成は上げられるのに、他の選手を圧倒するようなスコアを叩き出しているという状況が、「このフリーザは変身をするたびにパワーがはるかに増す・・・その変身をあと2回もオレは残している・・・その意味がわかるな?」とフリーザに言われた時の絶望に似ているのでは?と思い、鍵山優真フリーザ説が(私の中で)にわかに盛り上がりを見せています。

そこで、鍵山優真選手のジャンプ構成を第一形態~最終形態まで見立てて、ノーミスなら何点出せるのか?を考えていきます。

第一形態

鍵山優真第一形態は2023年ロンバルディア杯、東京選手権と取り組んでいる現在のジャンプ構成です。

第一形態ジャンプ構成
  • SP:4S,3Lz+3T//3A
  • FS:4S,4T+1Eu+3S,3Lo,3A+2A//3F+2T,3Lz,3F

ショートプログラム

#Executed elementBVGOEScore
14S< 転倒7.76-3.883.88
23Lz+3T10.101.7711.87
3CCSp43.200.753.95
43A8.803.2012.00
5FSSp43.001.204.20
6StSq33.301.324.62
7CCoSp43.501.284.78
Total39.665.6445.30
東京選手権プロトコル

東京選手権のプロトコルは以上です。東京選手権では冒頭4SがUR(アンダーローテーション)で転倒になりました。また、StSqもレベル3となっておりレベル4を取り損ねました。この2点で大きく失点しています。

また、転倒があると演技の流れが止まってしまうので、クリーンな演技よりもPCSが低くなりがちです。実際、クリーンな演技だったフリースケーティングと比較して、各項目0.3点くらい低く評価されていました。

4S、StSqをすべてフリースケーティングの同要素で出した技術点は以下のとおりになります。

#Executed elementBVGOEScore
14S9.703.8813.58
23Lz+3T10.101.7711.87
3CCSp43.200.753.95
43A8.803.2012.00
5FSSp43.001.204.20
6StSq43.901.825.72
7CCoSp43.501.284.78
Total42.20(+2.54)13.90(+8.26)56.10(+10.80)
東京選手権ノーミスシミュレーション

次にPCSについて見ていきます。フリースケーティングで出したCO9.42、PR9.25、SK9.50をショートプログラムに適用すると47.04(+1.54)になります。

SPでは、TES56.10+PCS47.04=合計103.14となります!

フリースケーティング

フリースケーティングについては、東京ブロックのスコアがほぼ上限かと思います。細かいプラスは可能でしょうが、そこまで影響はないかと。

ということで、フリースケーティング194.95(101.14+93.81)点を鍵山優真第一形態とします。

#Executed elementBVGOEScore
14S9.703.8813.58
24T+1Eu+3S14.303.4817.78
33Lo4.901.806.70
4FCSSp43.000.903.90
53A+2A+SEQ11.303.4714.77
63F+2T7.261.248.50
73Lz6.491.778.26
8ChSq13.001.834.83
93F5.831.597.42
10StSq43.901.825.72
11CCoSp43.501.404.90
12FCCoSp43.501.284.78
Total76.6824.46101.14
東京選手権プロトコル

FSでは、TES101.14+PCS93.81=合計194.95です※東京選手権と同じスコア

総合

SP 103.14 + FS 194.95 = 合計296.09 になります!!!

鍵山優真第一形態のノーミスシミュレーションを行うと、総合296.09になります。

このスコアは2023年世界選手権2位相当のスコアです。(これで第一形態ってまじ?)

第二形態

鍵山優真第二形態はSPは第一形態から変更なし。FSは2本目の3Aとセカンド3Tを追加しました。

第二形態なので、まだまだジャンプ構成を上げることはできます。

第二形態ジャンプ構成
  • SP:4S,3Lz+3T//3A
  • FS:4S,4T+1Eu+3S,3Lo,3A+2A//3F+3T,3Lz,3A

ショートプログラム

ショートプログラムでは、第一形態とジャンプ構成が同じなので、東京選手権でのノーミスシミュレーションである103.14点となります。

SPでは、TES56.10+PCS47.04=合計103.14となります!

フリースケーティング

第二形態では、第一形態のジャンプ構成から、3F+2T→3F+3T、3F→3Aとなります。

東京選手権のプロトコルベースで変更を加えたジャンプ2本ともGOE+3として計算しています。PCSは東京選手権据え置きです。

#Executed elementBVGOEScore
14S9.703.8813.58
24T+1Eu+3S14.303.4817.78
33Lo4.901.806.70
4FCSSp43.000.903.90
53A+2A+SEQ11.303.4714.77
63F+3T10.451.5912.04
73Lz6.491.778.26
8ChSq13.001.834.83
93A8.802.4011.20
10StSq43.901.825.72
11CCoSp43.501.404.90
12FCCoSp43.501.284.78
Total82.8425.62108.46
鍵山優真第二形態

なお、PCSについては、東京選手権でのスコア93.81点を据え置きとします。

FSでは、TES108.46+PCS93.81=合計202.27となります!

総合

SP 103.14 + FS 202.27 = 合計305.41 になります!!!

第二形態にして300オーバーを果たしました!

「私はあと変身を2回も残している…」という声が聞こえてきそうなスコアです。

第三形態

第三形態はシニア1年目の2020~21シーズン、シニア2年目の2021~22シーズンのジャンプ構成をベースとしています。

FSについては、北京オリンピック時のように3Lzを4Loにすることは可能ですが、そこまではジャンプ構成を上げません。

ここからは全要素をGOE+3.5、ただし絶品4Sと4T、StSqについては、GOE+4.0とします。まあ、これ以上に全然GOE稼ぐことも多いですが…

また、PCSについては、全項目9.5に上げて計算していきます。

第三形態ジャンプ構成
  • SP:4S,4T+3T//3A
  • FS:4S,4T,3Lz,3A+3T//4T+1Eu+3S,3F+3Lo,3A

ショートプログラム

第三形態では、3Lz+3T→4T+3Tになります。

このジャンプ構成は彼がシニア転向以降ずっと取り組んでいた構成と同じです。

#Executed elementBVGOEScore
14S9.703.8813.58
24T+3T13.703.8017.50
3CCSp43.201.124.32
43A8.802.8011.60
5FSSp43.001.054.05
6StSq43.901.565.46
7CCoSp43.501.234.73
Total45.8015.4461.24
鍵山優真第三形態

SPでは、TES61.24+PCS47.60=合計108.84となります!

※このスコアは鍵山選手が北京オリンピックで出した自己ベスト(108.12)とほぼ同じです。

フリースケーティング

第三形態では、ついに3クワド+3A2本+セカンド3Lo/3T構成になります。

#Executed elementBVGOEScore
14S9.703.8813.58
24T9.503.8013.30
33Lz5.902.077.97
4FCSSp43.001.054.05
53A+3T12.202.8015.00
64T+1Eu+3S15.733.8019.53
73F+3Lo11.221.8613.08
8ChSq13.001.754.75
93A8.802.8011.60
10StSq43.901.565.46
11CCoSp43.501.234.73
12FCCoSp43.501.234.73
Total89.9527.83117.78
鍵山優真第三形態

FSでは、TES117.78+PCS94.91=合計212.69となります!

※このスコアは鍵山選手が北京オリンピックで出した自己ベスト(208.94)を上回ります。

総合

SP 108.84+ FS 212.69 = 合計321.53 になります!!!

いよいよネイサンチェンさん、羽生結弦さんしかいない320点ゾーンまで入ってきました。

最終形態

最終形態は昨シーズン(2022~23シーズン)に予定していたジャンプ構成となります。

SPではコンビネーションジャンプを後半に、FSでは5クワド構成にセカンドトリプル2種というとんでも構成になっていますが、3Aは1本のみです。

第三形態と同様、絶品4Sと4T、StSqについては、GOE+4.0とします。そのほかの要素はGOE+3.5です。

PCSについては、第三形態に続き全項目9.5としています。

第三形態ジャンプ構成
  • SP:4S,3A//4T+3T
  • FS:4Lz,4S,4Lo,3A+3T//4T+1Eu+3S,4T,3F+3Lo

ショートプログラム

最終形態では、4T+3Tが後半になります。

#Executed elementBVGOEScore
14S9.703.8813.58
23A8.002.8010.80
3CCSp43.201.124.32
44T+3T15.073.8018.87
5FSSp43.001.054.05
6StSq43.901.565.46
7CCoSp43.501.234.73
Total46.3714.5861.81
鍵山優真最終形態

SPでは、TES61.81+PCS47.60=合計109.41となります!

ここまで来ても、SP110を越えられない…

フリースケーティング

最終形態では、5クワド構成になります。

#Executed elementBVGOEScore
14Lz11.504.0315.53
24S9.703.8813.58
34Lo10.503.6814.18
4FCSSp43.001.054.05
53A+3T12.202.8015.00
64T+1Eu+3S15.733.8019.53
74T10.453.8014.25
8ChSq13.001.754.75
93F+3Lo11.221.8613.08
10StSq43.901.565.46
11CCoSp43.501.234.73
12FCCoSp43.501.234.73
Total98.2030.67128.87
鍵山優真最終形態

FSでは、TES128.87+PCS94.91=合計223.78となります!

ここまで来ても勝てないネイサン(224.92)が一番の絶望?

総合

SP 109.41+ FS 223.78 = 合計333.19 になります!!!

ネイサンのWRまであと2点!

おわりに

鍵山優真選手がどこまでジャンプ構成を上げられるのか?どこまで点数を伸ばせるのか?を検討してきました。

ただ、あくまでもシミュレーションですし、まだまだ点数を伸ばせる余地はあります。実際、最終形態のフリースケーティングジャンプ構成で同一ジャンプ2回入っているのは4Tのみです。跳ぼうと思えば、4T+1Eu+3Sを4T+3T+2Aにすることも可能です。また、彼はGOEお化けなので実際には想定以上にGOEを稼ぎますし、実践投入間近の4Fは最終形態に入れていません。

フリーザもメカフリーザ、ゴールデンフリーザがいるので、「これが最終形態だ!」と思っていたら、もっとすごいことになって帰ってくるかも…それを期待したいしたいところです。

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この記事を書いた人

ただのフィギュアスケートファン。フィギュアスケート現地観戦し始めて10年前後。現在も日本国内の大会・アイスショーに出没しています。
このブログでは現地観戦の感想、日々感じたことをのんびり書いています。

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