木下トロフィー2023感想【女子シングル(シニア)】

まだ木下トロフィーの話しとるんか!と怒られそうですが、木下トロフィーの女子シングルの感想です。

目次

競技結果

総合

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PL選手名所属SPFSPoints
1.吉田 陽菜  木下アカデミー11189.33
2.住吉 りをん  オリエンタルバイオ/明治大学42181.90
3.千葉 百音  木下アカデミー33177.25
4.江川 マリア  明治大学24170.63
5.清水 咲衣  木下アカデミー55162.15
6.泉 凜佳  同志社大学66101.62
7.加藤 日向子  同志社大学7786.17
総合リザルト

ショートプログラム

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PL.選手名所属TSSTESPCSCOPRSKDeductionStN.
1吉田 陽菜  木下アカデミー60.7132.7828.937.427.257.081.00#6
2江川  マリア  明治大学59.6133.4526.166.426.586.670.00#4
3千葉 百音  木下アカデミー58.7029.9828.727.177.177.250.00#2
4住吉 りをん  オリエンタルバイオ/明治大学58.6329.2429.397.507.177.420.00#7
5清水  咲衣  木下アカデミー55.0131.9723.045.675.835.830.00#1
6泉 凜佳  同志社大学36.7218.7517.974.504.504.500.00#3
7加藤 日向子  同志社大学29.1413.4016.744.174.084.331.00#5
ショートプログラムリザルト

フリースケーティング

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PL.選手名所属TSSTESPCSCOPRSKDeductionStN.
1吉田  陽菜  木下アカデミー128.6270.6758.957.427.337.331.00#7
2住吉 りをん  オリエンタルバイオ/明治大学123.2762.9760.307.587.507.500.00#4
3千葉 百音  木下アカデミー118.5561.3757.187.177.087.170.00#5
4江川 マリア  明治大学111.0257.8353.196.506.676.750.00#6
5清水  咲衣  木下アカデミー107.1459.9647.185.756.005.920.00#3
6泉 凜佳  同志社大学64.9033.0833.824.174.174.332.00#2
7加藤 日向子  同志社大学57.0326.5332.504.003.924.252.00#1
フリースケーティングリザルト

感想

吉田  陽菜 

ショートプログラム:Koo Koo Fun

3Aqfall,3Lz+3T<//3Lo

フリーでも思ったんですが、「シニアデビューにこんな難しいプログラム持ってきていいの!?」というのが一番に出てくる感想です。

音を拾って演技するのがすごく難しそうですが、彼女は音を拾うのがすごく上手いですよね。このプログラムは7月のドリームオンアイスでも現地観戦しているんですが、難しいなりに彼女に合っているという印象があります。

フリースケーティング:Shakuhachi/La Terre vue du ciel

3Aso,2A+3T,3Lo,3F!//3Lz+3Tqfall,3Lz,3S+2A+2T+SEQ

日本の鶴を意識したプログラム。鶴は鶴でもツルスカヤではない。

本人のコメントの「鶴の動画を見たり、鳴き声を聞いたりした」というのも少しシュールで面白いです。

冒頭は鶴が羽ばたくようなマイムから3A。ステップアウトになりましたが、3Aは回転回っていれば着氷乱れてGOEマイナス評価だったとしても、2Aを跳ぶよりも点数が残るのでお得です。

ところで、このプログラム難解すぎませんかね。衣装も白と黒で鶴っぽいですし、振り付けも鶴っぽい(鶴っぽい振り付けってなんやねん)ですが、難解すぎて私の中でまだこのプログラムを消化できていません。

今シーズンの木下アカデミー組は彼女に限らず全員難解なプログラムを持ってきている印象がありますが、おそらく最も難解なプログラムが当たったような気がします。来シーズン2024~25シーズンはオリンピックプレシーズンになるので、ある程度冒険できる今シーズンに挑戦しようとしているんでしょう。

 

住吉りをん

ショートプログラム:Blood in the Water

2Aso,3F+3T//1Lz

ジャンプは良くないときの彼女が出てしまいました。しかし、演技に焦りが出ることはなく、演技後の追い詰められているような悲壮感がなくなりました。ここが昨シーズンから大きく変わった点だと思います。

プログラムはすでに完成形まで来ています。5月のプリンスアイスワールドで披露していたくらいなので、早めにプログラムを作って今シーズン開始まで準備してきたことが良くわかる演技でした。その時は曲と曲のつなぎの表現がいまいちに感じましたが、今回はとくに気になりませんでした。

StSq直前にリンク際に目をやる振り付けで、その場で観戦していた三浦かおち選手が振り付け真似ちしてて、どう考えても目が合ってそうなのに笑わず演技続けるのすごい。コーチも同じで、オリエンタルバイオの所属も同じなので仲良いんでしょう。

フリースケーティング:Enchantress

2A+3T,4T<<2ft,3Lz,3Lo//3F+3T,3S+2T+2Lo,2F2ft<<

昨シーズンから継続のプログラム。ただし、ジャンプの順番を中心にかなり入れ替えています。

昨シーズン:4T,3Lo,3F+3T,3Lz//2A+3T,3F+2T+2Lo,3S

今シーズン:2A+3T,4T,3Lz,3Lo//3F+3T,3S+2T+2Lo,3F

昨シーズンは、赤字の4つのジャンプが鬼門となっていました。毎試合これら4つのうち2~4つミスが出ていたので、悪いイメージが付いてしまっていました。ジャンプの順番を入れ替えることで、悪いイメージが消えて「迷いがなくなった」。そんな印象があります。

その他、振り付けもゆったり動くような振り付けが加えられました。昨シーズンのEnchantressは力強く飛び立とうとする鳥のように感じましたが、今シーズンのEnchantressは雄大に飛び立つ鳥のように感じました。

千葉百音

ショートプログラム:黒い瞳

3F+3T<,2A//3Lz<

すごく良いプログラムですが、今日は少し元気がなかった印象。

彼女が課題としているジャンプの回転が、今日は全体的に怪しかった。回転が足りているか足りていないか微妙な印象を受けました。また、彼女の見せ場であるステップシークエンスも、音楽に合わせて決める動きもやや音楽に遅れているように感じました。

このプログラムは曲にぴったり合わせた振り付けが当てられているので、曲から遅れるとすぐにわかってしまいますね。逆に言えば、全て曲に合わせれば非常に見栄えがします。ショートプログラム黒い瞳は彼女の代表作になるであろう素晴らしいプログラムなので、グランプリシリーズまでにうまく調子あげてきてほしいところです。

ところで、このプログラムを私は「千葉い瞳」と呼んでいますが、なかなか流行らないのは由々しき事態です(そりゃそう)。

フリースケーティング:海の上のピアニスト

ショートプログラムと同様にジャンプ見た目ノーミスですが、ジャンプの回転が気になる箇所が複数ありました。とはいえ、転倒やパンクをしないというのはさすがです。

このプログラム一番の見せ場は最後のジャンプである3LzからのStSqですね。プログラム全体を通してここしか盛り上がりがないので、おそらくこの3Lzでミスが出るとプログラムが全く締まりません。まだプログラムの輪郭がぼやけているような印象ですが、良いプログラムの予感がするのでグランプリシリーズまでに滑り込みを期待です。

キスアンドクライで、佐藤コーチと以下のようなやり取りがありました。このやり取りが今回の千葉選手の演技を物語っているように思います。

佐藤コーチ「さすがです。」

千葉選手「ギリギリです。」

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この記事を書いた人

ただのフィギュアスケートファン。フィギュアスケート現地観戦し始めて10年前後。現在も日本国内の大会・アイスショーに出没しています。
このブログでは現地観戦の感想、日々感じたことをのんびり書いています。

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