ジュニアグランプリシリーズも第5戦が終了して残り2戦。ファイナル進出者も増えてきました。
この辺りで一度これまでのシリーズの成績を整理して、誰がどの程度の成績を取ればファイナル進出できるのかを探っていきましょう。
男子シングル
第5戦終了時点ランキング
順位 | 氏名 | 所属国 | 獲得ポイント | 2戦の最高順位 | 2戦の合計スコア |
1 | 中田 璃士 | JPN | 28pt | 1位 | 440.00 |
2 | Francois PITOT | FRA | 28pt | 1位 | 437.36 |
3 | Hyungyeom KIM | KOR | 28pt | 1位 | 433.91 |
4 | Adam HAGARA | SVK | 24pt | 1位 | 420.43 |
5 | Minkyu SEO | KOR | 22pt | 1位 | 427.42 |
6 | Naoki ROSSI | SUI | 20pt | 2位 | 403.39 |
1位(15pt)と2位(13pt)を獲得した場合28ptになります。JGPSは7戦あるので理論上28pt獲得者は7人が誕生する可能性があり、その場合は28pt獲得者から1人JGPF進出を逃すことになります。しかし、そのパターンは7戦に7人が2人ずつ出場して全大会ワンツー取る必要があるのでまず起こりません。
今回の男子でも28pt獲得者7人は発生することがなくなっているので、28pt獲得している中田、PITOT、KIMの3人はJGPF進出が確定しています。JGPF進出の残りの切符は3枚です。
第6~7戦出場予定選手
第6戦出場予定選手
- Juheon LIM 13pt(217.95)
- Beck STROMMER 11pt(210.92)
- 蛯原 大弥 11pt(207.17)
第6戦に出場予定の選手のうちJGPF進出の可能性があるのがこの3人です。3人とも優勝すればその時点でJGPF進出が確定します。
Juheon LIM選手はおそらく2位でも大丈夫。3位だと、現在ポイントランキング4位のAdam HAGARA選手の下になってしまうので他選手次第ですがかなり厳しくなります。
Beck STROMMERと蛯原 大弥選手も優勝なら即JGPF決定ですが、2位だと同じく他選手次第ですが厳しい…という印象です。
というのも、Adam HAGARA選手が1位-4位の24ptなので、同じ24ptでも2-3位だと最高順位で負けてしまうんです。そうなるとその時点でシリーズ暫定5位。ただし、第6戦の優勝者と第7戦の優勝者が他にいるので、彼らが1戦目で4位以上だったら彼らの方がシリーズ順位は高くなる…ということで、そうなると2-3位でもシリーズ最終7位になってしまうわけですね。なので、JGPF進出するには、絶対に26pt以上取りたい!というわけです。
第7戦出場予定選手
- Daniel MARTYNOV 11pt(207.98)
- 中村 俊介 3pt(187.88)
Daniel MARTYNOV選手は優勝すれば26ptでJGPFが確定しますが、2位以下だと24ptになるので第6戦出場メンバーと同様に他選手の結果待ちになります。
第7戦は第6戦に比較してやや穴場感がありますが、荒れる要因として中村選手のエントリーがあります。中村選手は昨年のJGPF4位と実績がある選手ですが、1戦目で悔しい演技となりJGPF進出は絶望的な状況です。しかし、彼のポテンシャルを考えれば、実力を出すことさえできれば、ここで優勝できる確率はかなり高いものと考えられます。
そうなると、Daniel MARTYNOV選手は当確ラインの26ptを越えることができず、JGPF進出者が変わってくる…というわけです。
女子シングル
第5戦終了時点ランキング
順位 | 氏名 | 所属国 | 獲得ポイント | 2戦の最高順位 | 2戦の合計スコア |
1 | Jia SHIN | KOR | 30pt | 1位 | 402.07 |
2 | 中井 亜美 | JPN | 30pt | 1位 | 385.30 |
3 | Yuseong KIM | KOR | 26pt | 2位 | 366.90 |
4 | 髙木 謠 | JPN | 22pt | 2位 | 359.76 |
毎大会優勝者が異なる男子と比較して、女子は実力者がしっかり実力を出し切っているという印象があります。世界ジュニアメダリストであるジア・シン、中井亜美が2連勝でJGPF確定。島田 麻央も1戦目で優勝しています。
ジア・シン、中井に続いてJGPF確定させたのがユソン選手です。この3人がJGPF進出を確定させています。男子と同じく残りのJGPFへの切符は3枚です。
実力者の連勝が重なると、JGPF進出ラインはポイントだけ見ると下がってくるような印象があります。24ptあたりがJGPF進出ラインになるでしょうか。
第6~7戦出場予定選手
第6戦出場予定選手
- 上薗 恋奈 13pt(187.71)
- Minsol KWON 11pt(165.93)
- Seojin YOUN 7pt(175.77)
上薗選手は2位以上であればJGPFが決定します。3位以下だと他選手の結果次第で4位でも可能性は残ります。
Minsol KWON選手は優勝でJGPF確定。2位だと他選手の結果次第。3位だと暫定4位の高木選手を下回ることになるので、かなり厳しくなります。
Seojin YOUN選手は1戦目5位でしたが、まだJGPF進出の可能性がギリギリ残っています。ここで優勝できれば他選手の結果次第でJGPF進出の可能性が残ります。正直なところここで優勝できれば、JGPFいけないパターンの方が少ないので、優勝すればJGPFほぼ確とみて良いと思います。
第7戦出場予定選手
- 島田 麻央 15pt(213.86)
- Elyce LIN-GRACEY 9pt(179.16)
- 櫛田 育良 9pt(176.09)
島田選手は3位以上でJGPF確定。4位以下だと他選手の結果次第で、5位でもJGPF進出の可能性が残ります。正直なところ彼女の実力と安定感を考えれば2位以下に落ちる方が考えにくい状況ではありますが…。
Elyce LIN-GRACEY選手、櫛田選手は優勝すればほぼ確実にJGPF決定。2位でも他選手の結果次第ではJGPF進出の可能性が残ります。
ところで、韓国勢は本当にこのエントリーのままで良いんですかね。第7戦はこれまでJGPS出場していない選手なので、当然ながらJGPF進出の可能性はありません。第4戦で5位に入ったJeongyul HWANG選手はサブに入っているものの…という感じですね。まあ、優勝すればJGPFの可能性はあるものの、相手が島田 麻央と考えるとかなり厳しいのであえて外したのかもしれませんが。
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