【2026ミラノ五輪フィギュア団体】日本1ポイント差で銀メダル!激闘を完全解説

目次

ミラノ五輪フィギュア団体戦の最終結果

2026年2月9日、ミラノ五輪フィギュアスケート団体戦日本は68ポイントを獲得。
アメリカの69ポイントにわずか1ポイント差で銀メダルを獲得しました。

最終順位とポイント

順位国名合計ポイント
🥇1位アメリカ69pt
🥈2位日本68pt
🥉3位イタリア60pt
4位ジョージア56pt
5位カナダ54pt

この記事では、団体戦の全結果を深堀していきます。


日本代表の全種目結果一覧

予選

日本は予選で男子SP、女子SP、ペアSPの3種目で1位を獲得!
アイスダンスRDもうたまさ組(吉田唄菜・森田真沙也組)が、シーズンベストに迫る素晴らしい演技で8位に入りました。
予選は33ptと、首位アメリカの34ptに1pt差の2位で予選を突破しました。

種目選手名得点順位ポイント
アイスダンスRD吉田唄菜・森田真沙也68.64点8位3pt
ペアSP三浦璃来・木原龍一82.84点1位10pt
女子SP坂本花織78.88点1位10pt
男子SP鍵山優真108.67点1位10pt

決勝

決勝では、ペアFSと女子FSで日本が1位を獲得
男子FSも佐藤選手が魂の演技で4回転の神 マリニン選手を追い詰める素晴らしい演技で2位に。
決勝では35ptを獲得。実はアメリカも決勝は35pt獲得。
予選の1pt差が最終結果の差となり、アメリカが69ptで金。日本が68ptで銀となりました。

種目選手名得点順位ポイント
アイスダンスFD吉田唄菜・森田真沙也98.55点5位6pt
ペアFS三浦璃来・木原龍一155.55点1位10pt
女子FS坂本花織148.62点1位10pt
男子FS佐藤駿194.86点2位9pt

この1ポイントを分けた「3つのポイント」徹底分析

1. 日本の快進撃!68ポイントへの道のり

団体戦の結果は、日本はアメリカに1ポイント差で敗れたと言うよりも、快進撃でアメリカに1ポイント差まで迫ったと表現した方が適切でしょう。
ここまで互角の戦いを繰り広げると思っていた識者はほとんどいないのではないでしょうか。

アイスダンスのうたまさ(吉田・森田組)は、RD・FD共にシーズンベストに迫る演技で、団体戦キャプテンとしてチームに勢いをつけました。

ペアのりくりゅう(三浦・木原組)は、SP・FS共に自己ベストを更新!世界歴代3位のハイスコアを叩き出して勢いはさらに加速。

女子シングルの坂本選手SP・FS共に1位を獲得し、20ptを稼ぎました。

男子シングルSPの鍵山選手は現世界チャンピオンのマリニン選手を上回る会心の演技。同じくFSの佐藤選手も自己ベストを叩き出す会心の演技。4回転の神にあと5点差に迫りました。

団体戦前にシミュレーションしましたが、アメリカチームと日本チームはやや実力差がありました。
この差を埋めてあと一歩で大金星というところまで迫ったことは驚異的でした。

2. ウイークポイントのポイント差

日本とアメリカのチーム構成はかなり近いと言えます。

2国ともに男女シングルには強みがある。

アメリカは現世界チャンピオンマリニン選手(男子シングル)、リウ選手(女子シングル)がいます。
また、女子シングルの決勝フリースケーティングで登場したグレン選手2年前のグランプリファイナルチャンピオンです。

日本は北京オリンピック銀メダリスト鍵山選手(男子シングル)、リウ選手が優勝するまで世界選手権3連覇していた坂本選手(女子シングル)がいます。
同じく男子シングルでは、昨年のグランプリファイナル銅メダリストである佐藤選手がいます。

男女シングルでは、日米ともに非常に強力なメンバーがそろっており、ほぼ互角の戦いとなりました。

種目アメリカ日本
男子シングルSP9pt10pt+1pt
男子シングルFS10pt9pt-1pt
女子シングルSP9pt10pt+1pt
女子シングルFS8pt10pt+2pt
合計36pt39pt+3pt

一方でペア種目については、日米で明確に強みと弱みが分かれます。
アメリカはアイスダンス世界選手権3連覇中のチョック・ベイツ組が控えます。
ここまで3種目で現世界チャンピオンを揃えるなか、ペアカム・オシェイ組2025年世界選手権7位とやや実力的には劣ります。

日本はペア現世界チャンピオンりくりゅう(三浦・木原組)を擁する一方で、アイスダンスはこれから世界に羽ばたいていくであろう若手のうたまさ(吉田・森田組)です。
ペア結成3年目ながら2025年アジア冬季競技大会で優勝するなど、伸び盛りのペアではありますが、ミラノオリンピックでは個人戦の出場権を獲得することができておらず世界のトップクラスからはまだ差があります。

男女シングルが互角である一方、ペア種目では強み・弱みが明確に分かれている日本とアメリカ
つまり、男女シングルでポイント差がほぼ開かないことを前提として、アイスダンス・ペアでそれぞれ相手国をどれだけ引き離すことができるのかが金メダル争いの鍵だったわけです。

結果的にペアで日本がアメリカを引き離した差(7pt)以上に、アイスダンスでアメリカが日本を引き離した差(11pt)の方が大きかったということが勝負の決め手となりました。

種目アメリカ日本
アイスダンスRD10pt3pt-7pt
アイスダンスFD10pt6pt-4pt
合計20pt9pt-11pt
種目アメリカ日本
ペアSP6pt10pt+4pt
ペアFS7pt10pt+3pt
合計13pt20pt+7pt

3. 僅差を制した会心の演技

各種目のポイント差だけを見ていてはわからない勝負のポイントとして、アメリカペアカム・オシェイ組SP・FSともに非常にまとめた演技で粘り切ったという点が挙げられます。

SPでは5位で6ptFSでは4位で7ptを獲得しましたが、いずれも1つ下の順位の選手とは点数約1点差。
1つ軽微なミスが出れば順位が入れ替わる点差です。
日米のポイントが同点となった場合は、タイブレークで日本が優位に立っていました。
とくにFSでは自己ベストを更新する会心の演技で、4位を勝ち取りました。

日本がアメリカに対して劣っていたというよりは、アメリカがカム・オシェイ組の驚異的な粘りで勝ち切った金メダルと言えるかもしれません。

勝負を面白くしたポイント

ジョージア・グバノワの存在

女子FS坂本選手が1位、グバノワ選手(ジョージア)が2位、グレン選手(アメリカ)が3位という結果に。
自己ベスト・シーズンベストのどちらも、①坂本②グレン③グバノワの順番であり、日本はアメリカに対して1ポイントしかリードが奪えないのではないかと思われていた種目でした。

しかし、グバノワが女子FSで会心の演技を披露し、日米に割って入る2位を獲得したことで、ここでアメリカと日本のポイント差が想定以上の2ポイントのリードを奪うことに成功しました。
この結果により、最終種目である男子FSを前に金メダル争い、銅メダル争い共に混沌化しました。
つまり、日米の優勝争い男子FSのマリニンVS佐藤の勝った方が金メダル獲得となる。また、銅メダル争いを繰り広げていたイタリアとジョージアについても、ジョージア銅メダル獲得の可能性を残しました。

グバノワの演技こそが団体戦を面白くしたと言えるでしょう。



まとめ:限りなく金に近い銀メダル

8つの種目を通じて日本が得たポイントは68。アメリカの69にわずか1ポイント及ばず、2大会連続の銀メダルとなりました。

しかし、日本団体戦のこれまでの道のりを見れば、今回の結果がいかに驚異的であるかがわかります。

  • 2014年ソチ五輪⇒51pt、5位
  • 2018年平昌五輪⇒50pt、5位
  • 2022年北京五輪⇒63pt、2位
  • 2026年ミラノ五輪⇒68pt、2位

しかも演技内容としては、全員が会心の演技。

長年、フィギュア強化部を支えてきた小林芳子さんが団体戦決起集会で選手に話していたことが印象的でした。

(団体戦が始まった)最初の頃は表彰台には届かなかったけど、ゆづ(羽生結弦)くんとか、あっこ(鈴木明子)ちゃんとか、町田(町田樹)くんとか、みんなメダルないってわかっていても、自分たちの個人戦に影響するけど、そうやってやってきてくれて積み重ねてくれて本当に素晴らしいチームになった。

2030年は団体戦金メダルを期待したいですね。

そして、次はミラノ五輪個人戦!日本代表を全力で応援しましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ただのフィギュアスケートファン。フィギュアスケート現地観戦し始めて10年前後。現在も日本国内の大会・アイスショーに出没しています。
このブログでは現地観戦の感想、日々感じたことをのんびり書いています。

目次