2022~23シーズン 個人的今季ベストプログラム①【16~20位】

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この記事で書いていること

2022~23シーズンが終了しました。毎年シーズンが終了すると「#個人的今季ベストプログラム」のタグで、そのシーズンの好きなプログラムを紹介しています。いろんな人の個人的今季ベストプログラムを見るのが好きなので、私も毎年の恒例行事として紹介しています。

この記事では、2022~23シーズンの個人的今季ベストプログラムを紹介していきます。普段はベスト10の紹介なのですが、今シーズンは過去にないくらい素晴らしいプログラムが量産されたシーズンだったので、10位以内には絞れない!ということでベスト20で紹介します!

まずは、第1回ということで16~20位のプログラムを紹介します。

※私は男女シングルメインで観戦しているので、どうしてもカテゴリに偏りが出るのはお許しください…

良いプログラムとは何か?

あくまでも個人的な見解ですが、以下3つの基準で良いプログラムかどうかを判断しています。

編曲・プログラム展開等の観点から、プログラム自体の完成度が高いかどうか
演技するスケーターにプログラムが合っているかどうか
演技するスケーターの過去のイメージを覆すプログラムであったかどうか

上2つを満たすプログラムは結構あるんですが、最後の1つを含めて3つすべてを満たすプログラムにはあまり出会えません。「この曲は絶対似合うよね~」→「似合う!」よりも、「この曲やるの大丈夫…?」→「似合ってる!!!」の方が個人的に評価高めです。

そのため、上記3つの基準すべてを満たすプログラムを「神プロ」と私は呼びたいと思っています。

個人的今季ベストプログラム

第20位

  • 氏名:ジア・シン(韓国)
  • 区分:女子シングル・フリースケーティング
  • プログラム名:Tree of Life Suiteより「Oceano」「Floating」「Wild Side」
  • ベスト演技:ランキング大会世界ジュニア選手権

このプログラムはシニア版よりもジュニア版の方が好みです。ジュニア選手がシニア用プログラムを用意するときにしばしば見られるんですが、既にジュニア用プログラムが完成されているので、追加で入れたStSq(昨シーズンまではChSq)が蛇足のように感じられるんですよね。そのため、シニア版とジュニア版でベスト演技を分けて、シニア版プログラムだったランキング大会と、ジュニア版プログラムだった世界ジュニア選手権での演技をベスト演技としています。

何といってもこのプログラム最大の見せ場はChSqでしょう。素晴らしいイナバウアー~スパイラルポジションの連続、これらを非常にスピードを出して実行しています。GOE採点ガイドラインの全項目を完璧に満たしていると言わざるを得ない文句なしの出来です。

プログラム内にはやや空白もありますが、ジャンプ・スピン等の要素配置が完全に曲に合っているためそこまで気になりません。彼女の欠点を隠しつつ、長所を存分にアピールした素晴らしいプログラムであると言えるでしょう。

第19位

  • 氏名:アナスタシア・グバノワ(ジョージア)
  • 区分:女子シングル・フリースケーティング
  • プログラム名:Latika’s Theme、Ringa Ringa、Nagada Sang Dhol
  • ベスト演技:ヨーロッパ選手権

スーパースター アナスタシア・グバノワ。このプログラムは我々グバノワファンの中でもやや不評のプログラムではありました。振付師であるアリョーナ・レオノワが滑った方が似合うやんけという声が多数あげられ、私もその意見に完全同意するところではあります。

それではなぜ個人的今季ベストプログラムにあげているのか?それでも好きだからです。気分はワンピースのルフィが、チョッパーを自らの仲間に誘った時に放った「うるせェ!!!いこう!!!」です。「うるせェ!!!好きだ!!!」

好きな理由を説明できでも、できなくてもどっちでも良いのです。

第18位

  • 氏名:周藤集(日本)
  • 区分:男子シングル・ショートプログラム
  • プログラム名:Per Te
  • ベスト演技:インターハイ

インド国歌斉唱でお馴染み「つどち」こと周藤集選手。上半身、とくに背中が非常に柔らかいです。上半身の柔らかさ、足元のスケーティングの美しさが非常に際立ちます。このプログラムでは、どうしてここまで体を自由にして動けるんだろうと感じます。

それだけでなく、上半身の動きに感情が乗っていることもわかります。今シーズン一番の衝撃は彼でした。来シーズンが非常に楽しみな逸材です。

第17位

  • 氏名:ジェイソン・ブラウン(アメリカ)
  • 区分:男子シングル・ショートプログラム
  • プログラム名:Melancholy
  • ベスト演技:国別対抗戦

私は感傷に浸るような暗めのピアノ曲が大好きなんです。この曲をジェイソンが滑るという時点で好きにならないわけないんです。再び語彙力喪失している気がしますが、全てが好きすぎて逆に好きなところを力説することができません。このプログラムを演技するジェイソンは、音そのものになっているように感じるのです。

SEと言えば、曲の変更時に使用されることがほとんどですが、このプログラムでは曲を変更しないのに雨のSEが流れます。非常に印象的な使用方法でした。

第16位

  • 氏名:三浦佳生(日本)
  • 区分:男子シングル・フリースケーティング
  • プログラム名:美女と野獣
  • ベスト演技:四大陸選手権

当初予定していたプログラム「オペラ座の怪人」を急遽「美女と野獣」に変更してシニアデビューシーズンに臨みました。「オペラ座の怪人」は彼の過去のイメージそのものでしたが、「美女と野獣」は新路線となりました。

結果として、この変更は大成功だったでしょう。彼は「ビースト成分多め」「野獣から王子様に戻らない」とシーズン始めに話していましたが、シーズンを経るにつれて野獣の前半、王子様に戻る後半の演じ分けが完璧にできていました。「美女と野獣」は彼の新しい一面を引き出した素晴らしいプログラムになりました。

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この記事を書いた人

ただのフィギュアスケートファン。フィギュアスケート現地観戦し始めて10年前後。現在も日本国内の大会・アイスショーに出没しています。
このブログでは現地観戦の感想、日々感じたことをのんびり書いています。

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