フィギュアスケート ジャンプ構成ルール解説【ショート/フリー】

目次

ショートプログラム(SP)

男子シングル(シニア)

必須ジャンプ要素

  • アクセルジャンプ(2回転または3回転)
  • 単独ジャンプ(3回転または4回転)
  • コンビネーションジャンプ(2回転+3回転、3回転+3回転、4回転+2回転、4回転+3回転)
ポイント
  • 4回転アクセル(4A)は「アクセルジャンプ」としては使用不可
  • 3つのジャンプ要素はそれぞれ異なる種類でなければならない
    • 例:3Aをアクセル枠で跳んだら、単独やコンビネーションでは使えない
  • ダブルアクセルとトリプルアクセルは「別のジャンプ」として扱われる
  • コンビネーション内で同じジャンプを繰り返すのはOK(例:3Lo+3Lo)

実例
2023年グランプリファイナルでイリヤ・マリニン選手は、

  • アクセルジャンプ=トリプルアクセル
  • 単独ジャンプ=4回転アクセル
    と跳び分け、ルールに適合しました。

そもそもショートプログラムで4回転アクセルを跳ぼうとする選手は非常にまれです。
マリニン選手がショートプログラムで4回転アクセルを跳んだとき、ジャッジのシステムが自動的に4回転アクセルを0点判定。解説の町田樹さんも困惑していました。

女子シングル(シニア)

必須ジャンプ要素

  • アクセルジャンプ(2回転または3回転)
  • 単独ジャンプ(3回転)
  • コンビネーションジャンプ(2回転+3回転、3回転+3回転)
ポイント
  • シニア女子はすべての枠で4回転ジャンプ使用不可
  • 3つのジャンプ要素は異なるジャンプで構成する必要がある
  • コンビネーション内で同じジャンプを繰り返すのはOK(例:3Lo+3Lo)

男子シングル(ジュニア)

必須ジャンプ要素

  • アクセルジャンプ(2回転または3回転)
  • 指定単独ジャンプ(2回転または3回転)
  • コンビネーションジャンプ(2回転+3回転、3回転+3回転)
ポイント
  • 4回転ジャンプはすべて禁止
  • 3つのジャンプ要素は異なるジャンプでなければならない
  • 単独ジャンプはシーズンごとに「指定ジャンプ」があり、毎シーズン変更される
    • ルッツ→フリップ→ループ→もう一度ルッツ…の順で変更されます。
    • 例:2025–26シーズンはループが指定
  • コンビネーションジャンプで失敗しても、指定ジャンプをコンピネーションジャンプに変更することは不可

女子シングル(ジュニア)

必須ジャンプ要素

  • アクセルジャンプ(2回転のみ)
  • 指定ジャンプ(2回転または3回転)
  • コンビネーションジャンプ(2回転+2回転、2回転+3回転、3回転+3回転)
ポイント
  • 4回転ジャンプはすべて禁止
  • 3つのジャンプ要素は異なるジャンプでなければならない
  • 単独ジャンプはシーズンごとに「指定ジャンプ」があり、毎シーズン変更される
    • ルッツ→フリップ→ループ→もう一度ルッツ…の順で変更されます。
    • 例:2025–26シーズンはループが指定
  • コンビネーションジャンプで失敗しても、指定ジャンプをコンピネーションジャンプに変更することは不可
  • アクセルジャンプは2回転必須。トリプルアクセルを跳ぶときはコンビネーションジャンプにする必要あり

フリースケーティング(FS)

共通ルール(男女シニア/ジュニア)

合計7種類のジャンプを入れる(回転数は問わない)

アクセルジャンプを最低1つ必須(ソロ・コンビネーション・シークエンスいずれも可)

3回転/4回転ジャンプは「2種類のみ2回まで」可能

  • うち1種類の4回転は最大2回まで
  • 同じジャンプを2回跳ぶ場合、1回はコンビネーション/シークエンスでなければならない
  • 2回ともソロなら「+REP」となり基礎点70%扱い

2回転ジャンプは各種類2回まで可能(+REP扱いなし)

まとめ

  • ショートは制限が多く、決められた枠を“別のジャンプ”で埋める必要がある
  • ジュニアはさらに「指定ジャンプ」の縛りがあり、コンビネーションジャンプのリカバリー不可
  • フリーは制限が緩いが、繰り返し回数やREPルールに注意が必要
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この記事を書いた人

ただのフィギュアスケートファン。フィギュアスケート現地観戦し始めて10年前後。現在も日本国内の大会・アイスショーに出没しています。
このブログでは現地観戦の感想、日々感じたことをのんびり書いています。

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